【学会参加】ISEKへ参加してきました

私がメインで行っている、スピードスケートに関する研究の学会発表をしてきたので紹介します!

今回はISEK(International Society of Electrophysiology and Kinesiology)という電気生理学・運動学などを中心とした国際学会に参加しました。

目次

発表した研究内容

研究の概要

これまでの研究では、パフォーマンスと関連する身体機能やテクニックの研究はいくつかなされています。しかしながら、それらの研究は身体機能またはテクニックのみでパフォーマンスと関連を調べていました。そのため、テクニックと身体機能がそれぞれどの程度パフォーマンスと関連しているかわかりませんでした。

そこで、今回の研究ではスピードスケート選手のパフォーマンス(1周のラップタイム)に影響を与える、氷上での滑走テクニックと身体機能を検討しました。また、それぞれ関連の強い項目を抜粋し、ラップタイムの予測を行いました。

ラップタイムに影響を与えるテクニック・フィジカルの検討

今回の研究でははじめに、ラップタイムに影響を与えるテクニックやフィジカルの項目を検討しました。

検討項目は以下のものになります。

テクニック

  • 膝関節屈曲角度
  • 股関節外転角度
  • 骨盤傾斜角度

フィジカル

  • 無酸素パワー
  • ウィンゲートテスト
  • 両脚垂直飛び
  • 片脚垂直飛び

これらの項目が、パフォーマンスとどの程度関連しているかを調べるために相関関係を算出しました。

その結果、テクニックでは股関節外転角度、フィジカルでは無酸素パワーがそれぞれ最も強い関係が示されました。

ラップタイムの予測式を作成

パフォーマンスと関連の強かった項目を使用し、ラップタイムを予測する式を作成しました。

初めに身体機能の無酸素パワーのみでの予測式では精度が約70%でした。これだけでもかなり高い予測にはなりますが、ここにテクニックの股関節外転角度を入れると、精度が80%に向上しました。

学会参加を通して

今回はスピードスケートのパフォーマンスに関連する一部の項目について検討を行いました。

今後はよりさまざまな項目をみながら研究を進めていきたいと思います。

もし、こんな研究がしてみたい、データが欲しいなどありましたら声をかけてください!

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この記事を書いた人

マニアックな分野でマニアックなことをしています。13年間スピードスケートを現役選手としてしていました。その後はスピードスケートの研究を続けています。活動の発信や、マイナースポーツでマニアックなことをしている人と関わりが広がればうれしいです。

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