スピードスケートの大まかな構造
スピードスケートでは靴とブレードがわかれています。そのため、靴は靴、ブレードはブレードで準備する必要があります。一部ノーマルスケートは一体になっているものもあります。
スケート靴は足型をとりカーボンにてオーダーメイドするか、既製品の熱整形の物が主流です。多くの選手は足型に合わせたカーボン製のものを使用しているかと思います。スピードスケートでは外力がかなり強くかかるので靴がしっかりしたもので足を固定できないとブレたりし、うまく氷に力を伝えることができなくなってしまいます。
スピードスケートはフィギュアスケートやアイスホッケーのブレードと異なり、長く薄いブレードが特徴的です。その中でもメーカーや種類によって少しずつ形状や材質が異なります。また、ブレードの長さやロック・曲げなどの調整も必要となります。詳細は後述します。
スピードスケートのブレードの仕組み
スピードスケートで現在主流となっているのはスラップスケートです。スラップスケートは上の図のようにブレードとシステムが開くように動きます。システムは靴にボルトで固定されます。ブレードとシステムはバネで引っ張ることで引き付けられます。
また、スピードスケートのブレードは中央を頂点とした半円形になっています。これをロックと言います。多くの選手は半径約23~25m(r23~25)の円の丸さになっています。また、ブレードをコーナーに沿って横方向に丸くする曲げと呼ばれる加工もされることがあります。ロックや曲げは選手によって異なるので相談してみると良いと思います。
スケート靴の歴史
スケート発祥地と言われるオランダでは木製の板のようなもので滑っていたそうです。その後、板に鉄製のブレードを取り付けた現代のスケート靴の原型が登場します。日本に伝わってからは下駄にブレードを取り付けた下駄スケートが使われました。それからしばらくし、長野オリンピックの前にスラップスケートが開発され、スピードスケートの記録が大きく向上しました。スラップスケート登場前と登場後ではパフォーマンスも滑走技術も大きく変わりました。そのため、スラップスケート開発以前の研究結果は現代のスケート選手に生かすことは難しいでしょう。
まとめ
スピードスケートのスケート靴は専用の靴とブレードが使われています。スピードスケートをしたことある人からすると当たり前になっていますが、知らない人にとってはかなり特殊な道具かと思います。
スケート靴やブレードを買う際には専門店や指導者の人に良く相談して買うようにすると良いと思います。
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